新しいリュックを買ってウキウキで背負ってみたものの、鏡を見てがっかりしたことはありませんか?
「なんか、紐(ストラップ)がだらーんと垂れててカッコ悪い……」
調整した後に余った長い紐。歩くたびにブラブラと揺れて邪魔なだけでなく、電車の中でドアに挟まりそうになったり、満員電車で他人の荷物に引っかかって気まずい思いをしたり。あるいは、自転車のタイヤに巻き込まれてヒヤッとした経験がある方もいるかもしれません。
さらに最悪なのは、トイレに入った時です。しゃがんだ瞬間に長い紐が床についてしまい、「うわっ……」と絶望的な気分になる衛生面のリスクもあります。
「切るわけにもいかないし、どうすればいいの?」
そう悩んでいるあなたへ。実は、専用の道具を一切買わなくても、結び方を少し工夫するだけで驚くほどスッキリまとめることができるんです。
この記事では、今すぐその場でできる「道具なしのまとめ方」から、見栄えを劇的に良くする「便利グッズ」、さらには紐自体を加工してしまう「最終手段」まで、リュックの紐問題を解決するための全てのテクニックを網羅しました。5分後には、あなたのリュックは劇的に快適に、そしてスマートに生まれ変わります!
この記事でわかること
- ● 道具ゼロですぐできる!ほどけにくい3つの基本の結び方
- ● 「結び目がダサい」を一発解決する、数百円の神アイテム
- ● アウトドア好きも実践する、機能的でおしゃれな処理方法
- ● 紐を切る場合の注意点と、ほつれ止めのリペア方法
もし「紐が切れてしまった!」というトラブルでお困りの場合は、応急処置について解説したこちらの記事を参考にしてください。
そもそも、なぜリュックの紐はあんなに長いの?
「最初から日本人の体型に合わせて短く作ってくれればいいのに」
誰もが一度はそう思ったことがあるはずです。しかし、メーカーが紐を長くしているのには、製造上の明確な理由と優しさがあります。

理由1:ワンサイズで全ての人に対応するため
リュックサックは、S・M・Lといったサイズ展開が少ないアイテムです。身長150cmの小柄な女性から、身長190cmの大柄な男性まで、同じ一つの商品で対応しなければなりません。
当然、体格が違えば必要なストラップの長さも数十センチ単位で変わってきます。誰でも背負えるようにするには、最も大柄な人を基準にした「余裕のある長さ」が必要不可欠なのです。
理由2:冬場の厚着を想定している
夏場はTシャツ1枚でも、冬になれば分厚いダウンジャケットやコートを着込みます。服装が変われば、肩周りの厚みは大きく変わります。
もし紐がギリギリの長さで作られていると、「冬になったら背負えない」という事態になりかねません。登山などのアウトドアシーンでは、重ね着(レイヤリング)が基本となるため、さらに余裕を持たせた設計になっています。
つまり、あの長い紐は「最大公約数のための親切設計」なのです。しかし、日常生活においてその「親切」が仇となり、「邪魔な紐」となってしまうのが現実。だからこそ、自分の体型に合わせて「端末処理(エンド処理)」を行うことが、リュックを使いこなすための第一歩なのです。
【道具なし】今すぐ解決!基本の結び方3選
それでは、手元に何もない状態でもすぐに実践できるテクニックを3つご紹介します。外出先で「邪魔だな」と感じたその場ですぐに試せる方法ばかりです。
① 万能最強テクニック「テープ結び(ウェブドミネーター結び)」
まずはこれを覚えておけば間違いありません。アウトドアやミリタリーの世界では定番の処理方法で、見た目が非常にコンパクトになります。別名「ウェブドミネーター結び」とも呼ばれますが、専用器具がなくても似たような形を作れます。
手順詳細
- 先端を持つ:
余った紐の先端を持ちます。紐がねじれていないか確認しましょう。 - 巻き上げる:
先端から根元(アジャスターバックルのある方)に向かって、クルクルと平らに巻き上げていきます。この時、ふんわり巻くのではなく、指に力を入れてできるだけキツく、硬く巻くのが崩れないコツです。 - 輪を緩める:
根元まで巻き上げたら、巻いた「団子」の一番外側の輪っか部分だけを指で少し緩めます。 - 通す:
緩めた輪っかの中に、リュック本体側の紐(ピンと張っているテンションがかかっている部分)を、少し無理やり押し込みます。 - 整える:
形を整えれば完成!紐同士の摩擦で固定されるため、意外なほどほどけません。
【メリット】 紐がプラプラせず、一箇所に固まるので動きやすい。見た目もプロっぽい。
【デメリット】 荷物の量が変わって紐の長さを調整したい時、解くのに少し時間がかかる。
② 応急処置に最適「ループ結び」
「テープ結びは難しそう」「もっと簡単に済ませたい」という場合は、輪っかを作って通すだけのこの方法がおすすめです。
手順詳細
- 二つ折りにする:
余った紐の中間地点を持ち、二つ折りにします。 - 大きな輪を作る:
その二つ折りにした紐全体を使って、ぐるっと大きな輪(ループ)を作ります。 - 結ぶ(通しきらない):
作った輪の根元にもう一つ小さな輪を作り、最初の輪を通します(普通の固結びをする要領ですが、端を通しきらずに輪のまま残します)。 - 締める:
グッと締めれば固定完了。
【メリット】 端を引っ張れば一瞬で解けるので、調整が楽。
【デメリット】 結び目が大きくなりやすく、少しカジュアルな印象になる。ビジネスリュックには不向き。
③ リュックの「構造」を活用する隠し技
灯台下暗し。実はあなたのリュック、最初から紐を整理するための機能が備わっているかもしれません。
- マジックテープ付きの場合:
紐の先端をよく見てください。最初からマジックテープが縫い付けられているモデルがあります。これを折りたたんで留めるだけで完了です。 - 隠しポケットがある場合:
ショルダーハーネスの付け根や背面のパッド裏に、指が入るくらいの小さな隙間やポケットはありませんか?そこに余った紐をグリグリと押し込んで「隠す」のが、最も見た目がスマートな方法です。 - コンプレッションベルト(横のベルト)を活用:
リュックの厚みを調整するサイドベルトがある場合、そのベルトの隙間に余った紐を挟み込むことで、ブラブラ揺れるのを物理的に防げます。
身近なもので代用!家にあるアイテム活用術
結ぶだけでは不安、でも専用グッズを買うほどでもない……。そんな時は、家にある身近なアイテムで補強しましょう。0円〜数十円で固定力が劇的にアップします。
黒のヘアゴム・シリコンゴム
最も手軽で目立たないのが「ヘアゴム」です。特に100円ショップなどで売っている「シリコン製の絡まないゴム(黒色)」は、リュックの紐と素材感が馴染んで見えなくなるため最強の代用品です。
【使い方】 余った紐を小さく折りたたみ、上からヘアゴムで2〜3重に縛るだけ。
【注意点】 一般的な茶色の輪ゴムは、日光や熱で劣化して溶け、リュックの紐にベタベタとくっつく恐れがあります。あくまで一時的な使用に留めましょう。
結束バンド・面ファスナー
PCのケーブルやイヤホンをまとめるためのマジックテープ式の結束バンドも使えます。100均や家電量販店で手に入り、繰り返し使えるのがメリットです。
ただし、マジックテープのフック部分がセーターやニットなどの服に引っかかると、服を傷める原因になるので、巻きつける向きには注意が必要です。
「結ぶだけ」の限界と、プロっぽい仕上がりの違い
ここまで「道具なし」「代用品」の方法をお伝えしました。
しかし、正直にお伝えすると、これらの方法には以下のような「小さなストレス」がどうしても残ります。
- 見た目が野暮ったい:
どうしても「結び目」「団子」ができてしまい、スーツやきれいめな服装には合わない。 - 気づくと解けている:
歩いている振動で緩んでしまい、結局駅のホームや路上でまた結び直す羽目になる。 - 調整が面倒:
電車でリュックを前に抱える時など、長さを変えたい時にすぐに対応できない。
「数百円の投資で、このストレスが一生なくなるなら安いもの」
そう考える方のために、ここからはリュック愛好家やアウトドアのプロが愛用する、「安くて」「おしゃれで」「便利な」専用グッズをご紹介します。これを使うだけで、あなたのリュックが「安っぽい」状態から、洗練された「機能的なギア」へと進化します。
数百円で一生快適!リュックの紐をまとめる神グッズ3選
専用のアイテムを使うメリットは、「固定力の強さ」と「見た目のスマートさ」です。
用途やリュックのデザインに合わせて選んでみてください。
① ミリタリー由来の機能美「ウェブドミネーター」
アウトドア好きやサバゲーマーの間では常識となっている「ウェブドミネーター(Web Dominator)」。
余った紐を本体に巻き付けて、付属のゴム紐でパチンと止めるだけの専用クリップです。
伸縮性のあるゴムコードとプラスチックパーツを組み合わせたアイテムです。
【このアイテムの凄さ】
最大の魅力は「調整のしやすさ」と「固定力」の両立です。ゴムの弾力で紐を抑え込むため、厚みのある紐でもしっかりまとまります。また、ワンタッチでロックを解除できるため、長さ調整もスムーズ。「道具を使っている感」が出るデザインも、リュックのアクセントとしておしゃれです。
【おすすめな人】
・アウトドア系リュック(ノースフェイス、パタゴニア等)を使っている人
・メカニカルなデザインが好きな人
・紐の長さを頻繁に変える人
② ビジネスにも最適!目立たない「テープクリップ」
「リュックは仕事で使うから、あまりゴチャゴチャしたものは付けたくない」
そんな方には、極めてシンプルなテープクリップ(ベルトストッパー)がおすすめです。
2本の紐を挟み込んで留めるだけの、非常に薄型でシンプルなパーツです。
【このアイテムの凄さ】
最大の特徴は「後付け感のなさ(ステルス性)」です。装着すると、まるで最初からリュックに付属していたパーツのように完全に馴染みます。凹凸が少ないため、服に引っかかる心配もありません。ビジネスリュックや、装飾を削ぎ落としたシンプルなバッグパックにはこれが正解です。
※購入時は紐の幅(20mm、25mm、30mmなど)を確認してください。一般的なリュックは25mmが多いです。
【おすすめな人】
・ビジネスマン、スーツでリュックを背負う人
・見た目をスッキリさせたいミニマリスト
・モンベルなどの信頼できるメーカー品を使いたい人
③ コスパ最強!家中のコードもまとまる「結束テープ」
「とにかく安く、大量に欲しい」「見た目はそこそこでいいから実用性重視」という場合は、PCのケーブルなどをまとめる面ファスナー(結束テープ)が役立ちます。
【最終手段】紐を切って短くするメリット・デメリット
「まとめるのすら面倒くさい」「自分しか使わないから、完全に固定してしまっていい」
そんな潔い方には、紐自体を切断して短くするという選択肢もあります。ただし、これは後戻りができないため、慎重に行う必要があります。
紐を切る手順と「焼き止め」
リュックの紐はナイロンやポリエステルなどの化学繊維でできています。ハサミで切っただけだと、切り口からボロボロとほつれてきてしまい、最終的には使用不能になってしまいます。
そのため、切断した後は必ずライターの火で炙って溶かし、繊維を固める「ヒートカット(焼き止め)」という処理が必要です。
- 一番厚着をする状態(冬服)でリュックを背負い、長さを決める。
- そこから「プラス5cm〜10cm」の余裕を持たせた位置で、ハサミでカットする。
- 切り口をライターの青い炎(根元の部分)で軽く炙り、繊維を溶かして固める。
- (火傷に注意しながら)平らに形を整える。
【リスク】
失敗すると見栄えが悪くなりますし、短く切りすぎるとリカバリーがききません。また、リサイクルショップなどで売る際の査定額が大幅に下がります(ジャンク品扱いになります)。
基本的には、先ほど紹介した「ウェブドミネーター」などでまとめる方が、リスクがなくおすすめです。
おしゃれにまとめるための最後のコツ
最後に、まとめた紐をよりスタイリッシュに見せるための小技をシェアします。
- 左右対称にする:
右の紐は5cm余っているのに、左は10cm余っている……という状態は後ろ姿のバランスが悪く見えます。まとめる前に左右の長さをきっちり揃えるだけで、清潔感が段違いになります。 - あえて少し残す:
アウトドア系のリュックの場合、完全に根元まで巻き上げず、あえて5cmほど垂らす部分を残してまとめると、「こなれ感」や「プロの登山家感」が演出できておしゃれに見える場合があります。 - 色合わせを意識する:
もしヘアゴムや結束バンドを使う場合、リュックと同色(基本は黒)を選ぶのは鉄則ですが、あえてアクセントカラー(ネイビーのリュックにオレンジのコードなど)を使って遊ぶのも上級者のテクニックです。
まとめ:リュックの紐問題は今日で解決!
ブラブラするリュックの紐は、見た目の問題だけでなく、安全面や衛生面でもデメリットしかありません。放置せず、今日この瞬間に対策してしまいましょう。
アクションプラン
- まずは今すぐ「テープ結び」を試して、邪魔な紐をなくす(0円・3分で完了)。
- 結ぶだけだと不安、または見た目が気になる場合は、家にある「黒いヘアゴム」で補強する。
- 「もっとカッコよくしたい」「絶対にほどけたくない」と思ったら、Amazonや楽天で「ウェブドミネーター」や「テープクリップ」をポチる(数百円の投資)。
たったこれだけのことで、毎日の通勤・通学、週末のお出かけが、もっと快適で安全なものになります。電車で周囲に気を使うストレスからも解放されますよ。
ぜひ、あなたのリュックとライフスタイルに合った方法を見つけて、スマートなリュックライフを楽しんでくださいね!





