こんにちは!500種類以上のバッグをレビューしてきた、バッグコンシェルジュのYUIです。
お気に入りのバッグを持ってお出かけした日、ふと鏡を見たら「えっ!?洋服にバッグの色が…」なんて、ショックな経験はありませんか?
特に、白いブラウスや淡い色のコートを着ていると、余計に目立ってしまって、せっかくの楽しい気分も台無しになってしまいますよね。

でも、安心してください。バッグの色移りは、原因を知って正しく対策すれば、未然に防ぐことができるんです。
この記事では、長年の経験で培った知識を元に、誰でも簡単にできる色移り防止策を、余すところなくお伝えします!
この記事でわかること✨
- ✅ なぜ?バッグの色が服に移ってしまう根本的な原因
- ✅ 今すぐできる!効果的な色移り防止策5選
- ✅ 【素材別】本革・合皮・布バッグの専門的なケア方法
- ✅ もし色移りしてしまった時の、絶望しないための応急処置
もう、「このバッグは色移りするかも…」なんて心配しながらお出かけする必要はありません。この記事を読んで、明日からはお気に入りのバッグと洋服の組み合わせを、心から楽しんでくださいね!
なぜ?バッグの肩紐が服に色移りする3つの主な原因

なぜ?バッグの肩紐が服に色移りする3つの主な原因
まずは敵を知ることから!どうして色移りが起きてしまうのか、そのメカニズムを簡単に解説します。主な原因は、この3つです。
原因1:摩擦による染料の移動
バッグを肩にかけて歩いていると、肩紐と洋服は常に擦れ合っていますよね。この摩擦によって、バッグの染料が少しずつ削り取られ、洋服の繊維に付着してしまうのです。
特に、ザラザラした素材の洋服や、重い荷物を入れてバッグが体に強く押し付けられている状態だと、摩擦が大きくなり、色移りのリスクが高まります。
原因2:水濡れ(汗や雨)による色落ち
水は、染料を溶かし出す性質があります。そのため、汗をかく夏場や、突然の雨でバッグが濡れてしまうと、染料が水分と一緒に出てきてしまい、洋服に移りやすくなります。
「雨の日にデニムの色が移った」という経験がある方も多いと思いますが、それと全く同じ原理です。特に革製品は水に弱いため、注意が必要ですね。

原因3:素材の特性(染色の方法)
バッグの素材や染色の方法によっても、色移りのしやすさは大きく変わります。
- 革製品(特に天然染料):革の風合いを活かす染料は、表面に色が定着しきっていないことがあり、色移りしやすい傾向があります。
- デニムや濃い色のキャンバス地:インディゴ染料など、繊維の奥まで染まっていない染料が使われていることが多く、摩擦で色が落ちやすいです。
- 安価な合皮:表面のコーティングが弱いと、摩擦や経年劣化で色が剥がれ、移ってしまうことがあります。
これらの原因が複合的に絡み合うことで、やっかいな色移りは発生してしまうのです。
【プロが厳選】バッグの肩紐の色移り防止策5選
お待たせしました!ここからは、バッグコンシェルジュの私が普段から実践している、効果的な色移り防止策をご紹介します。どれも簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
1.防水スプレーでバリアを作る【基本中の基本】
最も手軽で効果的なのが、防水スプレーです。衣類や靴に使うイメージが強いですが、バッグにも絶大な効果を発揮します。
防水スプレーを吹きかけると、バッグの表面に薄いフッ素樹脂の膜ができます。この膜が、
- 雨や汗などの水分を弾く
- 摩擦を軽減する
という2つの役割を果たしてくれ、色移りを強力に防いでくれるんです。
新品のバッグをおろす前に、まず防水スプレーをかけるのを習慣にしましょう。30cmほど離して、全体にまんべんなく、しっとり濡れる程度に吹きかけ、風通しの良い日陰でしっかり乾かすのがポイントです。

どんな素材にも使えるオールマイティな防水スプレーが一つあると、とても便利ですよ。
2.「色止め」で染料をがっちり固定
防水スプレーよりも、さらに色移り防止に特化したアイテムが「色止めクリーム」「色止めスプレー」です。
これは、革製品の染料を定着させ、色落ちそのものを防ぐための専用剤。特に、染料系の仕上げがされているデリケートな革バッグや、ヴィンテージバッグなどに効果的です。
有名なのは、ドイツのレザーケアブランド「コロニル」の『ウォーターストップカラーズ』などですね。(参照:コロニルオフィシャルショップ)
防水スプレーと同様に、使用前には必ず目立たない場所でテストをしてください。
3.肩紐カバーやスカーフで物理的にガード
「スプレーを使うのはちょっと…」という方や、特にお気に入りの白い服を着る日におすすめなのが、物理的に接触を防ぐ方法です。
- 市販のショルダーパッドやハンドルカバーを使う:クッション性のあるものなら、肩への負担も軽減できて一石二鳥です。
- お気に入りのスカーフやハンカチを巻く:肩紐にくるくると巻き付けるだけで、おしゃれなアクセントにもなり、色移りも防げます。
これなら、バッグ本体の風合いを損なうことなく、確実にお洋服を守ることができますね。


4.同系色のコーディネートを心がける
これは究極の対策かもしれませんが、非常に効果的です(笑)。
ネイビーのバッグを持つ日はネイビーや黒のトップスを、ブラウンのバッグならベージュやブラウン系の服を選ぶ、といった具合に、バッグと洋服の色を合わせれば、万が一色移りしてもほとんど目立ちません。
特に色移りの心配が大きい新品のバッグを使う日は、この方法が一番安心かもしれませんね。
5.使用する前に「色落ちテスト」をする
バッグを使用する前に、ティッシュや白いハンカチで軽く擦らせてみましょう。
もし、それで色がつくようなら、そのバッグは色移りしやすい可能性があります。
また、白い布を少し濡らして固く絞り、バッグの目立たない部分を優しく叩くようにしてテストするのも良いでしょう。色が移るようなら、念入りに防水スプレーをかけるなどの対策が必要です。
【素材別】もっと詳しく!プロが教える専門的な色移り対策
ここからは、バッグの素材に合わせた、より専門的なケア方法をお伝えします。お持ちのバッグに合わせて、対策をグレードアップさせてみてください。
本革・合皮(PUレザー)バッグの場合
革製品は、適切なケアをすることで色移りを防ぎ、長く美しく使うことができます。
定期的なクリームでの保湿と栄養補給
革は、人間の肌と同じで乾燥すると表面が荒れ、摩擦に弱くなります。定期的に専用のデリケートクリームやレザークリームで油分を補給し、保湿してあげることで、革の状態が安定し、染料が剥がれ落ちるのを防ぎます。

→ 【決定版】革バッグのレザークリーナーおすすめ12選!100均での手入れ法も
これは色移り防止だけでなく、ひび割れなどを防ぎ、バッグを長持ちさせるためにも非常に重要なケアです。
防水スプレーの選び方と注意点
革製品に防水スプレーを使う場合は、「革専用」または「オールマイティタイプ」と書かれたものを選びましょう。一般的な布用のものだと、シミや変色の原因になることがあります。
特に、エナメルや爬虫類系の革は専用のスプレーが必要な場合が多いので、製品の注意書きをよく読んでから使用してくださいね。
布(キャンバス・デニム)バッグの場合
布製のバッグは、革製品とはまた違ったアプローチでの対策が有効です。
使い始める前に一度洗濯する
特にデニム地や濃い色のキャンバスバッグは、一度洗濯することで、表面についている余分な染料を洗い流すことができます。これにより、初期の色移りを大幅に減らすことが可能です。
ただし、洗濯表示は必ず確認し、「洗濯不可」の場合はこの方法は避けてください。型崩れや縮みの原因になります。
家庭でできる「塩」や「お酢」を使った色止め
ジーンズの色落ちを防ぐ裏技として知られていますが、これは布製バッグにも応用できます。
- バケツに水と、塩(水1Lに対し大さじ1杯)またはお酢(水1Lに対し50cc)を入れる。
- バッグを1時間ほど浸け置きする。
- 優しくすすいで、形を整えてから陰干しする。
塩やお酢に含まれる成分が、染料を繊維に定着させる働き(媒染効果)をしてくれます。これも、実行する前に必ず洗濯表示の確認をしてくださいね。
もし色移りしてしまったら?服についた色の落とし方(応急処置)
どんなに気をつけていても、色移りしてしまうことはあります。そんな時も、慌てないでください!すぐに対処すれば、被害を最小限に食い止められる可能性があります。
鉄則は「すぐに」「擦らず」対処すること!
時間が経つほど染料は繊維に定着し、落としにくくなります。気づいたら、できるだけ早く対処するのが何よりも重要です。
そして、絶対にやってはいけないのが「ゴシゴシ擦る」こと。汚れが周りに広がってしまい、生地を傷める原因にもなります。
素材別の応急処置方法
外出先でできる簡単な応急処置をご紹介します。
- 綿・ポリエステルなどの洗える素材:乾いたティッシュでつまむようにして染料を取り除き、その後、濡らしたティッシュやハンカチで優しく叩きます。石鹸が使えるなら、少量つけて叩くとより効果的です。
- シルク・ウールなどのデリケート素材:自分で対処するのは危険です。乾いたティッシュで軽く押さえる程度にとどめ、できるだけ早く専門のクリーニング店に持ち込みましょう。
帰宅したら、すぐに洗濯表示を確認し、適切な方法で洗いましょう。酸素系漂白剤が使える素材なら、つけ置き洗いが効果的です。それでも落ちない場合は、無理せずプロに任せるのが賢明です。

100均グッズも活用!お手軽色移り防止アイデア
「まずは手軽に試したい」という方のために、100円ショップのアイテムを活用したアイデアもご紹介します。
アームカバーや椅子の脚カバーで「肩紐カバー」をDIY
意外なアイテムが、色移り防止に役立ちます。例えば、アームカバーや椅子の脚カバー。これらは筒状になっているので、バッグの肩紐のサイズに合えば、通すだけで簡易的なショルダーパッドになります。
デザインもシンプルなものが多いので、悪目立ちせず、手軽に洋服をガードできますよ。

100均の防水スプレーは使える?
最近では、100円ショップでも防水スプレーが売られています。もちろん、一時的な対策としては使えますが、高価なバッグやデリケートな素材に使うのは、正直あまりおすすめできません。
専門メーカーのものに比べて、効果の持続時間が短かったり、素材によってはシミになったりするリスクが少し高いからです。使う場合は、必ず目立たない場所で念入りにテストし、自己責任でお願いします。
もう失敗しない!色移りしにくいバッグの選び方
最後に、これから新しいバッグを購入する際に、色移りのリスクが低いバッグを見分けるポイントをお伝えします。
素材で選ぶ
色移りしにくい素材としては、以下のようなものが挙げられます。
- 顔料仕上げの革:革の表面を塗料でコーティングしているため、染料が直接服に触れにくく、色移りしにくいです。傷や水にも比較的強いのが特徴です。
- ナイロン、ポリエステル:化学繊維は繊維自体に着色されていることが多く、後から染めたものに比べて色落ちが格段に少ないです。
- PVC(塩化ビニル)加工されたもの:表面がビニールでコーティングされているため、水や摩擦に強く、色移りの心配はほとんどありません。
加工で選ぶ
商品説明に「色止め加工済み」といった記載があるものは、製造段階で色移り対策がされているため安心です。
購入時のチェックポイント
先ほどもお伝えしましたが、白いハンカチなどで軽く擦ってみるのが一番確実です。また、「このバッグは色移りしますか?」と、正直に店員さんに聞いてみるのも良いでしょう。プロの視点から、素材の特性などを教えてくれるはずです。
まとめ:正しい対策で色移りの悩みから解放されよう!
いかがでしたか?今回は、バッグの肩紐の色移りについて、原因から対策まで詳しく解説しました。
最後に、今日の重要なポイントをおさらいしましょう。
重要ポイントのおさらい⭐
- ✅ 色移りの原因は「摩擦」「水濡れ」「素材の特性」の3つ。
- ✅ 最も簡単で効果的な対策は「防水スプレー」をかけること。
- ✅ 素材に合わせたケア(革には保湿、布には事前の洗濯)が大切。
- ✅ もし色移りしても、「すぐに」「擦らず」応急処置すればOK!
- ✅ 購入時に素材や加工をチェックすれば、失敗のリスクを減らせる。

正しい知識を持って少しだけ手間をかけてあげるだけで、バッグの色移りの悩みは、驚くほど解消されます。
ぜひ、この記事を参考にして、明日からのおしゃれをもっと自由に、もっと楽しんでくださいね。あなたのお気に入りのバッグが、最高のパートナーであり続けることを願っています!
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