突然の訃報に、お葬式の準備で慌てていませんか?「喪服はあるけれど、合わせるバッグがない…」「とりあえず、ユニクロのバッグで代用できないかな?」そんな風に悩んでいる方は、実は少なくありません。
身近で手頃なユニクロは、私たちの日常に欠かせない存在ですよね。しかし、フォーマルな場であるお葬式に、ユニクロのバッグを持って行っても本当に大丈夫なのでしょうか。マナー違反だと思われたらどうしよう、と不安になるお気持ち、とてもよくわかります。
ご安心ください。この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解決します。葬儀のプロの視点も交えながら、ユニクロのバッグが使えるかどうかの結論から、具体的な選び方、そして知っておくべきお葬式のバッグマナーまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
この記事を読めばわかること
- ユニクロのバッグが葬式で使えるかどうかの明確な答え
- 絶対に押さえておくべき葬儀バッグの基本マナー
- ユニクロで葬式用バッグを選ぶ際の具体的なチェックポイント
- いざという時に頼れるユニクロ以外の選択肢と長く使えるフォーマルバッグ
この記事を最後まで読めば、もう急な弔事のバッグ選びで迷うことはありません。自信を持って、故人を偲ぶ大切な場に臨むことができますよ。
結論:葬式にユニクロのバッグは「条件付き」で使える
まず結論からお伝えします。ユニクロのバッグは、選び方さえ間違えなければ、お葬式で代用することは可能です。ただし、どんなバッグでも良いというわけではなく、いくつかの条件をクリアする必要があります。
なぜなら、ユニクロは基本的にカジュアルウェアのブランドであり、フォーマル専用のアイテムは取り扱っていないからです。そのため、お葬式の場にふさわしい「フォーマル感」を意識して、慎重に選ぶことが何よりも大切になります。

あくまで「緊急時の代用」という心構えが大切です。きちんとしたフォーマルバッグをお持ちでない場合の、最終手段と考えるのが良いでしょう。
では、具体的にどのような点に気をつければ良いのでしょうか。まずは、お葬式におけるバッグの基本的なマナーから確認していきましょう。このマナーさえ押さえておけば、ユニクロでバッグを選ぶ際も、大きな失敗をすることはありません。
これだけは押さえたい!葬式のバッグの基本マナー

これだけは押さえたい!葬式のバッグの基本マナー
お葬式のバッグには、故人やご遺族への配慮を示すためのマナーが存在します。知らずにマナー違反のバッグを持って行ってしまい、恥ずかしい思いをしないためにも、基本をしっかりと押さえておきましょう。
基本の色は「黒」一択
お葬式の服装が黒であるように、バッグも「黒」が基本です。これは、弔意を示す色だからです。濃紺やダークグレーなども許容範囲とされることもありますが、基本的には光沢のないマットな黒色を選ぶのが最も無難で、間違いありません。
茶色やベージュ、ましてや赤や青などのカラーバッグは絶対にNGです。お祝い事を連想させる派手な色は、故人を偲ぶ場にふさわしくありません。
素材は「布製」が正式。光沢のない革も可
お葬式用バッグの最も正式な素材は「布製」です。特に、ポリエステルやレーヨンなどで作られた、光沢のないフォーマル用の布バッグが理想的です。
なぜ布製が正式かというと、動物の皮を使った製品は「殺生」を連想させるため、弔事では避けるべきという考え方が古くからあるからです。
しかし、現在ではこの考え方も少しずつ変化しており、光沢を抑えたマットな質感の牛革(カーフスキン)や羊革(ラムスキン)など、本革・合成皮革のバッグも一般的に使用されています。
注意すべき素材
- 爬虫類系の革(クロコダイル、パイソンなど):模様が「殺生」を強く連想させるため、絶対にNGです。
- エナメル素材:光沢が強く、華美な印象を与えるため避けましょう。
- ビニール、ナイロン、帆布(キャンバス):これらはカジュアルな素材の代表格です。たとえ黒色であっても、フォーマルな場にはふさわしくありません。

ユニクロで探すとなると、合成皮革のものが多くなります。その際は、できるだけ本革に近い、テカテカしていないマットな質感のものを選びましょう。
形とデザインは「シンプル」が鉄則
デザインは、装飾のないシンプルなものが基本です。リボンやフリル、大きなバックルなどが付いているものは避けましょう。形は、ハンドバッグタイプが主流です。ショルダーバッグやトートバッグは、カジュアルな印象を与えがちなので注意が必要です。
もしショルダーバッグを選ぶ場合は、ストラップが細いものを選び、会場内ではストラップを外してハンドバッグとして持つなどの配慮をすると、より丁寧な印象になります。
金具は「目立たないもの」を選ぶ
バッグの金具も重要なチェックポイントです。ゴールドの金具は華美な印象が強く、お祝い事を連想させるため絶対にNGです。選ぶなら、シルバーや黒、つや消し加工されたものなど、できるだけ光らず目立たないものにしましょう。ブランドロゴが大きく入っているものも、悪目立ちしてしまうので避けるのが賢明です。
サイズは「小ぶり」が基本
お葬式のバッグは、必要最低限のものが収まる程度の小ぶりなサイズがマナーです。大きなバッグは「不幸が長引く」ことを連想させたり、邪魔になったりするため避けられます。
具体的には、以下のものが入るくらいの大きさが目安です。
- 袱紗(ふくさ)に包んだ香典
- 数珠
- ハンカチ、ティッシュ
- スマートフォン
- 最小限の化粧直し道具
- 家の鍵
荷物が多くて入りきらない場合は、別途布製のシンプルな黒いサブバッグを用意し、クロークに預けるか、椅子の下に置くようにしましょう。
ユニクロで選ぶならこれ!葬式で使えるバッグの条件と具体例
基本マナーを理解したところで、いよいよ本題の「ユニクロで葬式に使えるバッグを選ぶ方法」です。以下のチェックポイントを参考に、慎重に選んでみてください。
ユニクロでバッグを選ぶ際の5つのチェックポイント
ユニクロの店頭やオンラインストアでバッグを探す際は、次の5つのポイントを必ず確認しましょう。
- 色と光沢:光沢のないマットな黒色か?
- 素材:安っぽく見えないか?テカテカしたナイロンやビニールではないか?(レザータッチ素材が狙い目)
- デザインと形:装飾がなくシンプルか?形はハンドバッグに近いか?
- 金具:ゴールドではないか?できるだけ小さく、目立たないものか?
- ロゴ:ブランドロゴが大きく主張していないか?(ユニクロのロゴは基本的に目立たないものが多いので安心です)
これらの条件をすべてクリアするバッグを見つけるのは、正直なところ難しいかもしれません。しかし、限りなく条件に近いものを選ぶ努力をすることが、マナーへの配慮につながります。
【具体例】こんなユニクロバッグなら代用OKかも
ユニクロのラインナップは頻繁に変わりますが、過去の販売実績や定番商品から、葬儀での代用候補となりうるバッグのタイプをいくつかご紹介します。
※こちらはあくまで一例です。実際の葬儀で使用する際は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。
候補1:レザータッチミニツールショルダーバッグ

レザータッチミニツールショルダーバッグ 出展元:ユニクロ公式サイト
ポイント:
上品な質感のレザータッチ素材を使用したショルダーバッグです。コンパクトなサイズ感と、余計な装飾のないミニマルなデザインが特徴。ショルダーストラップを外せるタイプであれば、ハンドバッグとして持つことも可能です。金具も同色系のものが多いので、悪目立ちしにくいでしょう。
注意点:
「レザータッチ」という名前でも、商品によっては光沢が強い場合があります。必ず実物を見て、マットで落ち着いた質感であることを確認してください。
候補2:レザータッチワンハンドルバッグ

レザータッチワンハンドルバッグ 出展元:ユニクロ公式サイト
ポイント:
ハンドバッグに近い形状で、よりフォーマルな印象を与えやすいのがワンハンドルタイプのバッグです。こちらもレザータッチ素材で、シンプルなデザインのものが見つかれば有力な候補になります。小ぶりながら、袱紗や数珠など必要なものが収まる程度の収納力も魅力です。
注意点:
デザインによっては、金具が目立つものや、形がカジュアルすぎるものもあります。あくまで「シンプルで装飾がない」という原則を忘れないようにしましょう。

オンラインストアだけでなく、実際に店舗で手に取って、質感や大きさを確認するのが一番確実ですよ。写真と実物の印象が違うことも多いですからね。
要注意!ユニクロのこれらのバッグは葬式にはNG
一方で、ユニクロには葬儀の場には明確にふさわしくないバッグもたくさんあります。うっかり選んでしまわないように、NG例もしっかりと確認しておきましょう。
NG例1:ラウンドミニショルダーバッグ
大人気で普段使いには最高の「ラウンドミニショルダーバッグ」ですが、その素材と形状から葬儀には不向きです。ナイロン素材はカジュアルすぎますし、くたっとした形状もフォーマルな場ではだらしなく見えてしまう可能性があります。
NG例2:キャンバストートバッグ
A4サイズも入るような大きなトートバッグや、帆布(キャンバス)素材のバッグもNGです。これらは完全に普段着向けのアイテムであり、弔事の場に持ち込むのはマナー違反と見なされます。
NG例3:派手な色のバッグ
言うまでもありませんが、黒以外のカラーバッグはすべてNGです。ユニクロには魅力的なカラーのバッグがたくさんありますが、お葬式用には黒一択と心得ましょう。
これらの例からもわかるように、「普段使いで便利・人気」なアイテムほど、フォーマルな場には不向きな傾向があります。この点を意識して、冷静に選ぶことが大切です。
ユニクロ以外で探す!急な葬儀に対応できるお店は?
「ユニクロで探してみたけど、やっぱりしっくりくるものがない…」そんなこともあるかもしれません。その場合は、他のお店も検討してみましょう。意外と身近な場所で、手頃なフォーマルバッグが見つかることもあります。
しまむら・アベイル
ファッションセンターしまむらやアベイルは、フォーマルウェアのコーナーが充実していることが多いです。手頃な価格で、お葬式にそのまま使える黒のフォーマルバッグが販売されている可能性が高いでしょう。ユニクロと合わせてチェックしておきたいお店です。
イオン・イトーヨーカドーなどの大型スーパー
衣料品売り場のある大型スーパーも狙い目です。婦人服飾のコーナーに、フォーマルバッグ専門の棚が設けられていることが多く、1,000円台~5,000円程度で見つけることができます。品質も安定しており、急な不幸の際には非常に頼りになる存在です。
フォーマルウェア専門店・紳士服店
「AOKI」や「洋服の青山」といったスーツを扱うお店にも、フォーマルバッグが置かれています。価格は少し上がりますが、その分品質も良く、長く使えるものが見つかるかもしれません。
レンタルサービスを利用する
「一度しか使わないかもしれないのに、買うのはもったいない」「体型が変わる可能性もあるし…」と感じる方には、フォーマルウェアのレンタルサービスも非常に賢い選択肢です。
ネットで注文すれば、バッグ単体から喪服一式まで、必要なものを必要な期間だけ借りることができます。
例えば、ドレスレンタルで多くの実績を持つ【Cariru BLACK FORMAL(カリルブラックフォーマル)】 のようなサービスは、急な不幸の際にとても頼りになります。
こちらのサービスが心強いのは、取り扱っている商品がすべて専門家によって弔事のマナーに沿って厳選されている点。そのため、デザインや品質の面で「これで本当に大丈夫かな?」と悩む必要がありません。
さらに、
・16時までの注文で最短翌日午前中にお届け可能
・バッグ単品はもちろん、数珠や袱紗まで揃った便利なフルセットも豊富
・返却時のクリーニングは不要
といった特徴があり、突然の訃報で時間がない中でも、マナーを疎かにしたくない大人の女性の強い味方となってくれます。いざという時のために、こういった便利なサービスがあることも知っておくと安心ですね。
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長く使えるフォーマルバッグの選び方とおすすめブランド
ユニクロのバッグはあくまで緊急時の代用品。今回のことをきっかけに、「ちゃんとしたフォーマルバッグを一つ持っておこう」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。大人のマナーとして、質の良いフォーマルバッグを一つ持っておくと、今後の急な弔事にも慌てず対応できます。
長く使えるバッグ選びの3つのポイント
- 上質な素材:長く使うことを考えるなら、やはり布製か、品の良い本革がおすすめです。特に、きめ細やかな布製のバッグは、どんな場面でも間違いがなく、流行り廃りもありません。
- 飽きのこないデザイン:装飾が一切ない、シンプルでクラシックなデザインを選びましょう。奇をてらったデザインは、数年後には古く感じてしまう可能性があります。
- 信頼できるブランド:フォーマルバッグを専門に作っているブランドや、品質に定評のある日本のブランドを選ぶと安心です。

良いものを一つ持っておくと、精神的な安心感が違いますよ。いざという時に「バッグがない!」と焦るストレスから解放されます。
一生ものに出会える。皇室御用達ブランド「濱野皮革工藝(HAMANO)」
もし、本気で一生もののフォーマルバッグを探すなら、日本の皇室御用達ブランドとして名高い「濱野皮革工藝(HAMANO)」は外せません。品格のあるデザインと、熟練の職人による確かな作りは、まさに大人の女性にふさわしい逸品です。
濱野のフォーマルバッグは、流行に左右されない普遍的な美しさがあり、母から娘へと受け継いで使えるほどのクオリティを誇ります。一つ持っているだけで、どんなフォーマルな場でも自信を持つことができる、お守りのような存在になってくれるでしょう。
特に、貝殻をモチーフにした上品なフォルムで金具を隠せる仕様の「コキーユ」や、ブランドのアイコンとして最高峰の品格を誇る「ロイヤルモデル」は、お葬式の場にふさわしい一生もののバッグとして長年愛され続けています。これらはまさに、お守りのような存在になってくれるでしょう。
▼濱野のバッグについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
濱野のバッグがどんな年齢層に人気なのか、実際の愛用者の声も気になる方はこちらの記事をどうぞ。
皇室御用達の濱野のバッグを実際に見てみたい、どこで買えるの?という方は、取扱店舗や口コミ情報をまとめたこちらの記事が参考になります。
【濱野皮革工藝】のオンラインサイトはこちら↓
日本のロイヤルブランド【濱野皮革工藝オンラインショップ】
大切なバッグを長持ちさせるために!簡単なお手入れ方法
お気に入りのフォーマルバッグを手に入れたら、できるだけ長く、綺麗な状態で使いたいですよね。保管方法や簡単なお手入れについて知っておくと、いざ使う時に綺麗な状態で取り出せます。
使用後のお手入れ
バッグを使ったら、柔らかい布で表面のホコリや汚れを優しく拭き取ります。革製品の場合は、専用のクリームで保湿してあげると、ひび割れなどを防ぐことができます。
保管方法
型崩れを防ぐために、バッグの中に詰め物(あんこ)を入れて、購入時についてきた不織布の袋などに入れて保管しましょう。湿気が多い場所はカビの原因になるので、風通しの良い場所に保管するのが理想です。
もしもの時の補修方法
大切に使っていても、角が擦れてしまったり、ひっかき傷がついてしまったりすることもありますよね。そんな時、自分でできる簡単な補修方法を知っていると安心です。
▼バッグの傷や擦れでお困りならこちら
「布製バッグの角が擦り切れてしまった…」そんな時は、100均アイテムでできる簡単な補強テクニックが役立ちます。
「革バッグにひっかき傷が!どうしよう…」と諦める前に、こちらの記事で紹介している簡単補修テクニックを試してみてください。
まとめ
今回は、「葬式バッグはユニクロでOK?」というテーマで、マナーから具体的な選び方まで詳しく解説してきました。最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
この記事のポイント
- ユニクロのバッグは、色・素材・デザイン・金具・ロゴの条件をクリアすれば、緊急時の代用として使用可能。
- 葬儀バッグの基本マナーは「黒色」「布製or光沢のない革」「シンプル」「小ぶり」「目立たない金具」。
- ユニクロで選ぶなら、レザータッチ素材で装飾のない、ハンドバッグに近い形のものが狙い目。
- ラウンドミニショルダーやキャンバストートは、カジュアルすぎるためNG。
- ユニクロ以外にも、しまむらやイオン、レンタルなど、いざという時の選択肢は様々ある。
- 大人のマナーとして、質の良いフォーマルバッグを一つ持っておくと、将来的に安心。
突然のことで動揺している中、この記事があなたのバッグ選びの不安を少しでも軽くできていれば幸いです。
お葬式で最も大切なのは、故人を偲び、ご遺族に寄り添う気持ちです。マナーを守った適切な身なりをすることは、その気持ちを表す一つの方法に他なりません。
まずは身近なお店で条件に合うバッグを探してみてはいかがでしょうか。そして、この機会に、ご自身のワードローブに信頼できるフォーマルバッグを一つ加えてみるのも、未来の自分への素敵な投資になるはずですよ。
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