こんにちは!バッグコンシェルジュのYUIです。
ラグジュアリーブランドでの経験を活かし、皆さんの「長く愛せる逸品」探しをお手伝いしています。
最近、SNSで「コーチやフルラを持ってるのはダサい」という趣旨の発言が炎上し、賛否両論の嵐が吹き荒れているのを目にしました。元々あった投稿は消されてしまったようですが、議論はまだ続いていますよね。
「え、私が持ってるバッグ、もしかしてダサいの…?」
「これから買おうと思ってたのに、不安になってきた」
そんな風に、心を揺さぶられてしまった方も多いのではないでしょうか。

結論から言います。コーチもフルラも、決してダサくありません!
むしろ、長い歴史に裏打ちされた品質と、時代に合わせて進化し続ける「本物」の魅力を持った素晴らしいブランドです。
では、なぜ「ダサい」なんて言われてしまうのでしょうか?
今回は、ブランド勤務経験のある私が、その理由と、両ブランドが持つ「真の価値」について、徹底的に解説していきます!
この記事でわかること
「コーチやフルラはダサいかも…」その不安、この記事が解消します!
- SNSで「ダサい」と言われてしまう本当の理由
- 誤解だらけ!コーチ(COACH)の歴史とスゴイ進化
- 実は奥深い!フルラ(FURLA)の変わらない魅力と品質
- 「恥ずかしい?」年齢層は?プロの答えと、これからの選び方
SNSで「コーチ・フルラはダサい」と言われる本当の理由

まず、なぜこのようなイメージが生まれてしまったのか、その背景を整理してみましょう。これには、いくつかの「誤解」や「過去のイメージ」が関係しています。
理由1:2000年代の「C」ロゴ大流行とアウトレットのイメージ
特にコーチにいえることですが、2000年代初頭に、シグネチャー柄(Cがたくさん並んだロゴ柄)のバッグが日本で爆発的に流行しました。
当時は「誰もが持っている」ほどの人気でしたが、その結果として「みんなが持ってた、昔の流行」というイメージが強く残ってしまったんです。
また、両ブランドとも「アウトレット」で積極的に商品を展開していますよね。
手に取りやすい価格で提供してくれるのは消費者にとって非常に嬉しいことですが、これが「安っぽい」「いつでも安く買えるブランド」という少しネガティブなイメージに繋がってしまった側面も否定できません。

理由2:「親世代のブランド」「大学生のバッグ」という先入観
「コーチは、お母さんが持っていた」
「フルラは、大学入学のお祝いに買ってもらった」
こんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
どちらも「初めての上質なバッグ」として選ばれることが多く、品質と価格のバランスが絶妙な証拠です。
しかし、この「ファーストバッグ」としてのイメージが強すぎると、「大人が持つには物足りない?」「地味?」といった先入観に繋がってしまうことがあるんですね。
でも、ちょっと待ってください!
そのイメージ、実はもう「古い」かもしれません。両ブランドは、ここ数年で驚くべき進化を遂げているんです。
【再評価】コーチ(COACH)の歴史と真の魅力
まず、コーチから見ていきましょう。「C」ロゴのイメージが強いかもしれませんが、コーチの本当の魅力は、その「革(レザー)」へのこだわりにあります。
原点は「野球グローブ」!受け継がれる革への情熱
コーチは1941年、ニューヨークの工房としてスタートしました。
創業者が注目したのは、なんと「野球のグローブ」。
使い込むほどに柔らかく、しなやかに手に馴染み、美しい風合いを増していく…。
あの独特な革の魅力をバッグに活かせないか、と開発されたのが、コーチの代名詞ともいえる「グラブタン・レザー」です。
私がブランドに勤務していた頃も、業界内で「コーチの革へのこだわりは別格」とよく言われていました。丈夫で、長く使うことを前提としたモノづくり。これがコーチの原点であり、今も続くDNAなんです。
ロゴ頼りじゃない!近年の「脱・シグネチャー」戦略
「C」ロゴのイメージが強すぎた反省からか、近年のコーチは大きく舵を切っています。
ロゴを前面に出すのではなく、上質な革の質感や、洗練されたデザインで勝負するアイテムが続々と登場しているんです。
Z世代も熱狂!アイコンバッグ「タビー(Tabby)」
特に若い世代から絶大な支持を得ているのが「タビー」シリーズです。
1970年代のアーカイブ(過去のデザイン)を現代的にアップデートしたデザインで、ぷっくりとした「C」の金具が特徴。レトロでありながら新しく、シグネチャー柄とは全く違う魅力で、新たなファンを獲得しています。
大人の品格漂う「ローグ(Rogue)」
一方、大人の女性にぜひ注目してほしいのが「ローグ」です。
最高級のグラブタン・レザーを贅沢に使用し、ビジネスシーンにも耐えうるかっちりとしたフォルムと、遊び心のあるディテール(持ち手のデザインなど)が魅力。まさに「長く愛せる逸品」です。

このように、コーチは「昔のロゴブランド」から、「高品質なレザーを扱うモダンなブランド」へと見事に進化を遂げているんです。
(参照:コーチ(COACH) 公式サイト)
【再評価】フルラ(FURLA)の歴史と真の魅力
続いてはフルラです。フルラは「地味」「無難」なんて思っていませんか?
とんでもない!フルラの魅力は、「イタリアの職人技」と「流行に左右されない品格」にあります。
イタリア・ボローニャが育んだ色彩と職人技
フルラは1927年、イタリアのボローニャで創業しました。
「高品質で機能的、かつ購入しやすい価格のバッグを女性に提供したい」という創業者の思いは、約100年経った今も引き継がれています。
フルラのバッグを手に取るとわかるのが、その美しい発色と、丁寧な縫製。
イタリアのブランドらしい鮮やかな色使いは、持つだけで気分を上げてくれますし、シンプルながら細部までこだわった作りは、まさに職人技の賜物です。
「変わらない」は褒め言葉!タイムレスなデザインの価値
フルラのデザインは、奇をてらったものが少なく、非常にシンプルでエレガント。
これが「デザインが変わらない」「地味」と言われる理由かもしれませんが、私はこれこそがフルラの最大の強みだと思います。
流行は一瞬で過ぎ去りますが、本当に良いデザインは時代を超えます(=タイムレス)。
フルラのバッグは、10年後、20年後に持っていても「古い」と感じさせない普遍的な美しさを持っています。これって、実はすごいことだと思いませんか?
永遠のアイコン「メトロポリス(Metropolis)」
フルラのアイコンといえば、小さなチェーンバッグ「メトロポリス」。
このバッグのすごいところは、豊富なカラーバリエーションと、カスタマイズできるフラップ(蓋)で、自分らしさを表現できること。小さくても、持つ人の個性を引き立てる名品です。
お仕事バッグの決定版「レザートート」
フルラは、お仕事バッグとしても非常に優秀です。
上質で傷がつきにくいレザー(サフィアーノレザーなど)を使用したトートバッグは、軽くて機能的。PCや書類を入れても型崩れしにくく、オフィスカジュアルを格上げしてくれる品格があります。

「無難」なのではなく、「どんなシーンにも寄り添う品格」。これがフルラの真の価値です。
(参照:フルラ(FURLA) 公式サイト)
コーチやフルラは恥ずかしい?年齢層は?
ここまで読んでいただいて、両ブランドの魅力が「ダサい」の一言で片付けられるものではないと、お分かりいただけたかと思います。
「何歳向け」より「どう持つか」が重要
「コーチは何歳まで?」「フルラは30代が持つと恥ずかしい?」
こういった検索も多いようですが、私は「バッグに年齢制限はない」と断言します。
大切なのは、「今の自分に似合うか」「自分のスタイルに合っているか」です。
例えば、20代の方がコーチのクラシックな「ローグ」を持てば、格好いい「本格派」に見えますし、40代、50代の方がフルラの鮮やかな「メトロポリス」を差し色に使えば、とてもお洒落で遊び心のある方だなと感じます。
ブランドのイメージに自分を合わせるのではなく、ブランドの持つ歴史や品質を「自分のモノ」として使いこなす。これが大人の楽しみ方ではないでしょうか。
「アクセシブル・ラグジュアリー」の価値
コーチやフルラは、ハイブランド(エルメスやシャネルなど)とは少し立ち位置が異なり、「アクセシブル・ラグジュアリー(手の届く贅沢)」と呼ばれます。
これは「ハイブランドが買えないから持つ」という妥協の選択ではありません。
「素晴らしい品質とデザインを、現実的な価格で楽しむ」という、非常に賢く、豊かな選択です。
SNSの表面的なイメージに惑わされず、その本質的な価値(=高品質・良デザイン・良バランス)を見抜ける人こそ、本当にお洒落な人だと私は思います。
迷った方へ。今、私がおすすめしたい上質バッグ
今回話題になった件で、「ロゴが目立つバッグはちょっと不安…」と感じてしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。
もし、コーチやフルラとはまた違う選択肢として、「ロゴの主張はないけれど、上質で品のあるバッグ」をお探しなら、私が今注目しているブランドをご紹介します。
それは、「HAYNI(ヘイニ)」です。
HAYNIは、「ありそうで、なかった」をコンセプトに、使いやすさとデザイン性を両立させたオリジナルバッグを展開する日本のブランドです。
特に、本革を使用したバッグの品質が高く、シンプルながらもトレンド感を絶妙に取り入れたデザインは、大人の女性の日常にぴったり寄り添ってくれます。
ロゴで主張するのではなく、フォルムの美しさや革の質感で「良いもの感」を演出したい方に、ぜひチェックしてみてほしいブランドです。

大人女性の心をくすぐるバッグをお届け「HAYNI(ヘイニ)」 ![]()
まとめ:イメージに流されず、自分の「好き」を大切に
いかがでしたか?
SNSでの「ダサい」という一言は、非常に強烈で、時に私たちの「好き」という気持ちさえも揺るがしてしまいます。
しかし、コーチもフルラも、その一言で切り捨てられるような薄っぺらいブランドではありません。
そこには100年近い歴史があり、職人の技術があり、そして時代に合わせて進化を続ける「誇り」があります。
「ダサい」のは、ブランドではなく、イメージだけで判断すること。
他人の評価や一過性の流行に振り回される必要はありません。
大切なのは、あなたがそのバッグの歴史や品質に納得し、心から「好き」と思って選んだかどうかです。
コーチの革の匂い、フルラの美しい色、手にした時の高揚感…。
あなたが感じたその「好き」という直感を、どうか大切にしてください。
この記事が、皆さんがご自身の愛用バッグに、改めて自信と誇りを持つきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
歴史を知ると、見え方が変わるはず。今のコーチ、今のフルラを、ぜひチェックしてみてください。





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