第1章：【機能性重視】日本企業の逆襲。ACEとイノベーター

旅慣れた人ほど、「見た目のカッコよさ」よりも「移動中のストレスをいかに減らすか」にお金をかけます。ここで圧倒的な支持を得ているのが、日本のメーカーが手掛ける高機能スーツケースです。

今の旅行スタイルに最適化された覇者「Innovator（イノベーター）」

北欧デザインの家具ブランドとして有名ですが、スーツケースは日本のメーカー（トリオ）が手掛けており、日本人のニーズを知り尽くしています。

多くのユーザーが絶賛するのが「前開き（フロントオープン）」の利便性です。スマホや充電器をサッと取り出したい時、あるいはビジネスホテルの狭い通路で荷物を整理したい時、スーツケースを床に全開にする必要がありません。

地味だけど最強。信頼の日本製「ACE（エース）」

「ゼロハリバートン」の中身を作っていたのが実は日本のACEだった、という話をご存知でしょうか？
「結局、Made in Japanのエースが軽くて丈夫」「ゼロハリはACEと別れたから中身は別物」といった玄人好みの意見が非常に目立ちます。

特にハイエンドラインのProteca（プロテカ）は、北海道赤平工場で徹底した品質管理のもと製造されています。「絶対に壊したくない」「修理しながら長く使いたい」という方には、間違いなくACEが最強の選択肢です。

第2章：【コスパ最強論】「投げられる前提」で選ぶ賢い旅人たち

一方で、非常に多かったのが「スーツケースは消耗品」と割り切る意見です。
海外の空港では、スーツケースは「投げられる」のが日常茶飯事。10万円のスーツケースが凹むと心も凹みますが、1万円なら「まあいいか」と思えます。この精神的な自由こそが、コスパ派の最大のメリットです。

価格は半分、品質は本物「American Tourister」

世界一のシェアを誇る「サムソナイト」のセカンドラインブランド。
口コミでは「軽いのがいいのでサムソナイト、でもお金がないのでアメリカンツーリスター」「作りが親切で耐久性もすごい」と大絶賛。

サムソナイト譲りの頑丈さと、ポップなデザイン（空港で見つけやすい）、そして何より「壊れても諦めがつく価格」のバランスが絶妙です。

驚異のタフネス「コストコ」＆「ドン・キホーテ」

見逃せないのがこの2つ。
「ドンキで2万円しないで買ったスーツケース、10年現役でお土産のお皿も割れない」
「コストコは返品が効くから最強」
という、現場の実感のこもった意見が多く寄せられました。

特にコストコで販売されているサムソナイトなどは、市場価格より安いうえに、コストコ独自の強力な返品保証（リターンポリシー）が適用される場合があります（※購入時に要確認）。「絶対に損をしたくない」人には裏技的な正解と言えるでしょう。

第3章：【RIMOWA論争】それでも私たちがRIMOWAを持つ理由

多くの議論を呼んでいたのが、高級スーツケースの代名詞「RIMOWA（リモワ）」に関する話題です。

「壊れやすい」の真実

「RIMOWA壊れすぎじゃない？」「LVMH（ヴィトン）傘下になってからファッション性追求で壊れやすくなった」という辛辣な意見。
これには一理あります。特に、昔の堅牢な「2輪モデル」を知るオールドファンからは、現在の軽量化された4輪モデルは頼りなく映るようです。また、高価なブランド品であるがゆえに、海外の空港で「金持ちだ」と思われ、雑に扱われる（投げられる）リスクも指摘されています。

それでも選ばれる「ロマン」という機能

しかし、それでもRIMOWAは売れ続けています。なぜか？
「旅の気分を上げる相棒」「凹みすぎだけど、それも味」
「あのコロコロのスムーズさに感動した」
という声にあるように、RIMOWAは単なる運搬用具ではなく、「旅のパートナー」としての嗜好品なのです。

第4章：【玄人の秘策】知る人ぞ知る名品たち「Travelpro」＆「無印良品」

ブランド名よりも「実利」を取るプロフェッショナルたちが選ぶ、隠れた名品も忘れてはいけません。

映画『マイレージ、マイライフ』にも登場「Travelpro（トラベルプロ）」

日本では知名度が低いですが、航空会社のパイロットやCA（クルー）の使用率No.1と言われるブランドです。
「どういう旅行形態が多いかによるが、トラベルプロはおすすめ」と名前が挙がるのは、本当の旅好きである証拠。

特にソフトキャリー（布製）が優秀で、外側のポケットが使いやすく、多少無理に詰め込んでもジッパーが壊れにくいのが特徴。「人とは違う本物」を持ちたい玄人に最適です。

シンプル派の到達点「無印良品」

「CAさんたちにも人気らしい」「故障もなくて長持ち」と、意外なほど評価が高かったのが無印良品。
最大の特徴は「バーの高さを1cm刻みで自由に調節できる」こと。自分の身長やヒールの高さに合わせて、腕が疲れない位置に固定できます。
また、ストッパー機能も標準装備。ロゴがないため防犯上も目立ちにくく、修理体制も整っているため、実は非常に理にかなった選択肢なのです。

記事のまとめ：あなたにおすすめのスーツケースはこれ！

ここまで、旅好きたちのリアルな声と、各ブランドの特徴を見てきました。「壊れない」の定義は人それぞれです。物理的に頑丈なことか、壊れても心が痛まないことか、それとも修理して使い続けられることか。

最後に、タイプ別のおすすめをまとめます。あなたの心に響いたのはどれですか？

▼ あなたにおすすめのブランド診断

• 機能性と快適さ重視なら → イノベーター か ACE / プロテカ
  （ストレスフリーな旅を約束します）
• 傷を恐れずガンガン使いたいなら → アメリカンツーリスター か コストコ
  （壊れても笑顔でいられる賢い選択）
• 旅のロマンとステータスなら → RIMOWA
  （人生を共にするパートナーとして）
• 人とは違うプロ仕様なら → Travelpro か 無印良品
  （無駄を削ぎ落とした機能美）

次の旅行は、新しい相棒と一緒に素敵な思い出を作ってくださいね！